知らない土地に引越して、なんだか涙が出る。
人がたくさんいる場所なのに、自分だけ一人ぼっちに感じる。
そんな経験はありませんか?
私は転勤族の妻です。11年間で4回、子どもを連れて引越しをしてきました。
そのたびに、孤独を感じる日がたくさんありました。
人付き合いは得意ではありません。
それでも今は、生活を楽しみながら、元気に笑って過ごせるようになりました。
この記事では、私が11年間の転勤生活で感じてきた孤独と、その孤独とどう向き合ってきたのかをお話しします。
今まさに転勤や引越しで孤独を感じている方が、「私だけじゃなかった」と少しでも安心できる記事になればうれしいです。
一番つらいのは「人の輪の中で感じる孤独」

「孤独」と聞くと、一人で家にいる時間を思い浮かべる方が多いかもしれません。
でも、私が一番つらかったのは、人のいる場所でした。
子育て支援センターに行っても、学校の行事に参加しても、話す相手がいない…
少し世間話をすることはできます。でも、話が続かなかったり、ママさん同士が楽しそうに話している輪には、入りにくくて。
知らない土地では、方言がわからず言葉が聞き取りにくいことがあります。
地域の話題になると「それって何のことだろう?」と話についていけないことも。
そのたびに、自分だけ取り残されたような気持ちになってしまうんですよね。
「ここには私の居場所がないのかな。」
そんなことを考えてしまう日もありました。
孤独を感じたくなくて人のいる場所へ行ったのに、そこで孤独を再確認してしまう。
気が張っているのか、家に帰るとどっと疲れが出てることもよくありました。
家にいる寂しさよりも、人の輪の中で感じる孤独のほうが、私にはずっとつらかったです。
知り合いは増える。でも、友達は簡単にはできない
引越ししてしばらくすると、子ども関係の行事や習い事で少しずつ顔見知りが増えて、目が合うと手を振る相手もできるようになりました。
それは嬉しかったです。家とスーパーを往復する毎日から一歩前進!
でも…心細さはまだ残っていました。
「ちょっと話を聞いてほしいな」と思ったときに声をかけれる人
「新しくできたカフェに行かない?」と気軽に誘える人
私が欲しいのは、そんな存在です。でも、これって、すごく勇気が必要じゃないですか?
知り合いは増えても、気軽に声をかけられる関係は、そう簡単にはできません。
それでも、同じ場所に通い続けていると、一緒に笑って話したり、ご飯に行く友達ができることもありました。
引越し先によって様々です。
やっと友達ができても、引越しでリセットされる
一緒にご飯へ行く友達ができて、「ようやくこの土地にも慣れてきたかな」と思える頃。
精神的にも少しずつ落ち着いてきた、そのタイミングで次の引越しがやってきます。
転勤族には、お別れがつきものです。
もちろん、今はLINEやSNSで簡単につながれる時代です。
でも、違う県に引越すと、自然と連絡が途絶えてしまうことがしばしばありました。
それが寂しくて、私から連絡してみたこともあります。
久しぶりに話すと、元気になります。
でも、やり取りが終わると、また戻ってしまうんです。
「もうあの頃みたいには会えないんだな。」
そう思うたびに、とても寂しい気持ちになりました。
せっかく築いた関係も、引越しのたびにリセットされてしまうなんて、切ないですよね。
孤独は少しずつ気にならなくなる
では、その孤独は今どうなったのか。
正直に言うと、根本的に解決したわけではありません。
今でも、ふと寂しくなるときはあります。
でも、私の場合は少しずつ気にならなくなっていきました。
その一番の理由は、毎日が忙しくなったことです。
引越したばかりの頃は、住所変更の手続きや荷ほどき、家事に追われる毎日。
「あれしなきゃ」「これもしなきゃ」と過ごしていると、孤独を感じる時がありません。
そして、それらがひと段落した頃
急に時間ができて、寂しさを感じるようになります。
「ああ、知り合いもいないんだな。」
そんなふうに、現実を実感する時期でもありました。
でも、さらに少し時間がたつと、子どもの行事や就職活動、新しい生活が始まり、また毎日が忙しくなっていきます。
新しい土地でお気に入りのお店を見つけたり、気分転換できる場所へ出かけたり。
少しずつ、その土地での「いつもの暮らし」ができあがってきます。
寂しさを感じていたら、自分から予定を入れて外へ出てみる。
そんな日々を重ねるうちに、孤独にばかり意識が向くことは少なくなっていきました。
私の場合、それまでにだいたい一年くらいかかります。
もちろん、感じ方もペースも人それぞれ。
だから、「早く慣れなきゃ」「今すぐこの状況を変えたい」と焦らなくて大丈夫。
新しい生活が少しずつ形になっていくのと同じように、心もゆっくりその土地になじんでいく。
そんなふうに感じています。
私がやっている、孤独とのつきあい方

ここまで孤独について書いてきましたが、私なりに続けていることがあります。
どれも「これをすれば孤独がなくなる」という方法ではありません。
あくまで、こんな方法もあるんだな、と読んでもらえたらうれしいです。
- 子育て支援センターに行く
- 習い事に挑戦する
- 図書館へ行く
- 五感を満たす習慣を取り入れる
- 仕事を探す
- 「うまくいかなくてもいい」と思ってチャレンジする
- 当たり前にできていることを褒める
- 転勤族のいいところに目を向ける
- 相談窓口を利用する
子育て支援センターに行く
就学前の子どもがいる頃は、いろいろな子育て支援センターへ行きました。
子どもの遊び場なので、足を運びやすいんですよね。常駐しているスタッフに育児や地域の情報を教えてもらうこともできます。
友達づくりのきっかけになる場所ではありますが、先ほど話したように、人の輪に入れず寂しい思いをしたり、話しやすい人に出会えない日もあります。
そんなときは、「家ではできない遊びを楽しめた」と、いいところに目をむけて、「行ってよかった」という気持ちで終わるようにしました。
孤独を感じる日でも、自分の行動を前向きに受け止められるようになった気がします。
自分の習い事に挑戦する
子どもが学校に行きはじめたら、数時間だけ1人の時間ができます。
時間もお金もかかりますが、自分に必要な時間、と割り切って習い事に挑戦しています。
新しいことを始めると、できることが増えていきます。それは達成感につながり、生活の満足度を上げてくれます。
図書館へ行く
「人と話す元気がないな。」そんな日は、図書館へ行きます。
図書館は、どこの地域へ行っても雰囲気が似ているので、「知らない場所」という感覚があまりありません。
そして、みんなが思い思いの時間を過ごしているので、「私だけが一人」という感覚になりにくいのがいいんです。
静かな時間を有意義に過ごせる大好きな場所です。
五感を満たす習慣を取り入れる
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚は心に大きく影響します。これらの5つの感覚を意識して心地よく習慣に取り入れるようにしています。
例えば、
・部屋を整頓する
・好きな音楽を聴く
・好きな香りに包まれる
・食べたいものを味わって食べる
・肌触りの良いものに触れる
こうした小さな積み重ねが、心を落ち着かせてくれます。
私自身が実践して心が軽くなった「香りの習慣」はこちらの記事で紹介しています。
👉転勤族の妻は孤独になりがち?私を癒す香りの習慣
仕事を探す
働き始めると家庭以外の居場所ができるので、仕事は探すようにしています。
職場で色んな人と会話をするうちに、孤独を感じることも自然と減っていきました。
そして、自分で収入を得られるようになると、自分のためにお金を使うことにも前向きになれました。
「うまくいかなくてもいい」と思ってチャレンジする
私は、最初から「うまくいかなくてもいい」と思って行動するようにしています。
「うまくいったら」ではなく「うまくいかなくても」とマイナスに捉えてしまうのは、孤独の特質なのかもしれません。ちょっとマイナスに気持ちが向いちゃうんですよね。
「話せなかったらどうしよう。」
「馴染めなかったらどうしよう。」
どうしても悪いほうを考えてしまいます。
だから私は、「うまくいかなくてもいい」と自分に言い聞かせています。
転勤族は、新しい環境に飛び込む機会が何度もあります。
今回うまく馴染めなかったとしても、それで終わりではありません。
次の場所では、気の合う人に出会えるかもしれない。
そう思うと、少しだけ気持ちが楽になります。
不安な時に、一歩踏み出すのは勇気がいります。
でも、チャレンジしなければ何も変わらない。
だから私は、「うまくいかなくてもいい」と言い聞かせながら、新しいことに挑戦しています。
当たり前にできていることを褒める
これは姉に教えてもらった方法です。
毎晩、「今日できたこと」を3つ思い浮かべて、自分を褒めます。
例えば…
- 朝起きられた。えらい!
- ご飯を食べて体を大切にできた。えらい!
- 洗濯をして清潔な服を準備できた。えらい!
こんなふうに、当たり前だと思っていることを言葉にして認めてあげます。
続けていると、「今日は何もできなかった」と落ち込む日でも、「○○はできた」と自然に思えるようになりました。
気持ちが沈んだときには今でも思い出してやっている、自分を肯定できる習慣です。
転勤族のいいところに目を向ける
転勤族は、大変なことがたくさんあります。
でも、いいところもあります。
私は、「長い旅行をしながら暮らしているようなもの」と考えるようにしています。
引越しの手続きや片付けが落ち着いて、少し時間に余裕ができたら、観光地に行ってみる。その土地ならではの景色や食べ物、新しい発見はたくさんあります。
近所も散歩します。お気に入りの景色やカフェ、お店を見つけると、その土地で暮らす楽しみが少しずつ増えていきます。
相談窓口を利用する
育児がうまくいかず精神的につらかった時期に、電話相談を利用したことがあります。
夫に話すのとはまた違って、「相談できた」という事実だけでも気持ちが少し軽くなりました。
その後、少しずつ気持ちは落ち着き、あのつらい時期を乗り越えることができました。
専門の相談窓口を頼ることも、一つの選択肢だと思います。
主な相談窓口はこちらです。
・ウェブ/チャット相談
あなたはひとりじゃない:状況に合った制度や窓口をチャットボットで探せます
あなたのいばしょ:24時間365日、無料・匿名でチャットによる相談ができます
・電話/地域の相談
こころの健康相談統一ダイヤル:電話番号 0570-064-556
(受付時間は都道府県によって異なり、通話料がかかります)。
地域の相談先は自治体の公式ウェブサイトで探せます。
まだ相談するほどではないかも、もう少し様子をみよう、と行動にブレーキがかかることがあるかもしれません。私もそうでした。でも、今振り返ると、もっと早く相談してもよかったと思っています。
少しでも気持ちが軽くなることは、自分のためだけでなく、家族にとってもきっとプラスになるはずです。
だから、1人で抱えこまずに「話してみようかな」と頭によぎったタイミングで、一歩踏み出してみてください。
まとめ|孤独を感じているあなたへ

人によって、つらさの大きさも、感じ方も違います。だから、「こうすれば大丈夫」と簡単に言うことはできません。
でも、これだけは伝えたいです。
私は人付き合いが得意ではありません。新しい土地へ行くたびに孤独を感じて、そのたびに落ち込んでいます。
それでも11年の転勤生活を振り返ると、今は元気に笑って暮らしています。楽しみもあるし、「この土地に来てよかった」と思える瞬間もあります。
だから、もし今、孤独でつらい気持ちを抱えているなら、「このつらさがずっと続くわけではない」と、心の片隅で覚えていてもらえたらうれしいです。
転勤族の暮らしは人によって大変かと思いますが、それぞれが自分にちょうどいい暮らしを見つけていけたらいいですね。


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